時短・業務効率化

非エンジニアが複数AIを同時操作、案件処理が2倍になる新ツール

複数のAIエージェントを同時に動かして作業を並列化できる新ツール「musu」が登場。コード不要で、1人で受けられる案件量を2倍にする使い方を解説します。


非エンジニアが複数AIを同時操作、案件処理が2倍になる新ツール

同じ時間で受けられる案件が2つになったら、収入は単純に2倍だ。複数のAIを同時に動かして作業を並列処理する。それだけで、1人でこなせる仕事量は変わる。

非エンジニア向けのAIマルチエージェントワークスペース「musu(ムス)」が、その実現を可能にした。

1人で回せる案件量の上限を決めていたもの

従来の直列作業とmusuでの並列作業の比較

副業でライティングや翻訳、リサーチを受けている人の多くは、1つの作業が終わってから次に取りかかるという流れで仕事をしている。ChatGPTで下書きを作り、内容を確認して修正する。その間、他の案件は手つかずだ。

問題は、AIを使っていても作業が直列になっている点にある。AIが出力している時間、人間が確認している時間、どちらかが動いている間はもう片方が止まる。時間あたりの生産性に上限ができる理由だ。

musuは、この「1つずつしか進められない」制約を取り払う。

複数のAIエージェントが同時に動くワークスペース

musuの主要機能4つをカードで表示

musuは、複数のAIエージェントを1つの画面で同時に操作できるツールだ。開発したのは日本のスタートアップで、ソロプレナーや個人事業主を想定して設計されている。

従来のAIツールは、1つのチャット画面で1つのタスクを処理する形だった。musuでは、複数のエージェントにそれぞれ異なるタスクを割り振り、並行して作業させることができる。

たとえば、以下のような使い方が可能だ。

  • エージェント1にブログ記事の下書きを作らせる
  • エージェント2に競合サイトのリサーチをさせる
  • エージェント3に英文の翻訳をさせる

これらを同時に走らせることで、待ち時間が消える。1つの作業を待つ間に他の作業が進むため、トータルの所要時間が大幅に短縮される。

コード不要、ブラウザで完結する設計

「マルチエージェント」と聞くと、プログラミングが必要なイメージを持つかもしれない。musuは非エンジニアを対象にしているため、ブラウザ上で完結し、コードは一切書かない

各エージェントには、役割と指示を日本語で設定する。「SEOライター」「リサーチャー」「翻訳者」のように名前をつけ、それぞれに専門性を持たせることもできる。一度設定すれば、同じエージェントを繰り返し使える。

ポイント


エージェントごとに異なるAIモデルを割り当てることも可能。用途に応じて使い分けられる。

現在はベータ版として限定公開されており、無料で試すことができる。正式版のリリース時期や料金体系はまだ発表されていないが、個人利用を想定した価格設定になる見込みだ。

実際にどれくらい速くなるのか

具体例で見てみよう。ライティング案件を3件受けているケースだ。

従来の方法では、1記事あたり1時間かかるとして、3記事で3時間。これをmusuで並列処理すると、3つのエージェントに同時に下書きを作らせることで、下書き作成の時間は1時間に圧縮される。人間の確認・修正作業は順番に行うとしても、トータルで2時間程度に短縮できる。

翻訳やリサーチなど、AIに任せる割合が高い作業ほど、時短効果は大きくなる。1日に受けられる案件数が1.5倍から2倍に増えれば、月の収入も同じ比率で増える計算だ。

向いている人、向いていない人

musuが最も効果を発揮するのは、以下のような人だ。

  • 複数の案件を同時に抱えている
  • AIに任せられる作業が多い(ライティング、翻訳、リサーチなど)
  • 時間単価を上げたい、または案件数を増やしたい

逆に、1つの案件に深く集中するタイプの仕事や、AIに任せにくい高度な判断が必要な作業では、効果は限定的になる。並列化できる作業がどれだけあるかが、導入の判断基準になる。

注意


複数のエージェントを動かすため、APIの利用料が増える可能性がある。自分の作業量とコストを比較して判断しよう。

ベータ版への参加方法

musuベータ版への参加手順を3ステップで解説

musuのベータ版は、公式サイトから申し込みができる。現在は無料で利用可能だが、登録には審査がある。

step
1
公式サイトにアクセスし、ベータ版申し込みフォームに必要事項を入力する

step
2
審査が通ると、登録したメールアドレスに招待リンクが届く

step
3
ブラウザでログインし、エージェントの設定を行う

初回は、1つか2つのエージェントを作って動かしてみるとよい。慣れてきたら、エージェントの数を増やして並列処理の効果を実感できる。

案件量を増やすか、自由時間を増やすか

時短の使い道は2つある。増えた時間で案件を増やすか、自由時間にするかだ。どちらを選んでも、時間あたりの価値は上がる。

musuのようなツールは、作業の並列化によって時間の使い方を変える。1人で回せる仕事量の上限が上がれば、副業の収益も、本業の生産性も変わる。コードを書かずに使えるなら、試す価値はある。

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